今までに何度かホウレンソウの水耕栽培を試みましたが、鳥(またはネズミ)に食べられたり、栽培期間の割にいまいち大きくならなかったり…と、あまり上手に育てられませんでした。勉強のために他の栽培ブログを読むと、皆様のはそれほど苦労せずに育っているようです。このままでは少々悔しいので、今年もホウレンソウの栽培にチャレンジすることにしました。
栽培はこれまでと同様に、100円ショップで購入した種を使います。また栽培装置は5Lの容器を利用し、3株を同時に育てることにしました。11月中旬に種蒔きをした場合、収穫は翌年の2月頃でしょうか?それではホウレンソウのリベンジ栽培を始めましょう。
- ホウレンソウの種
- 栽培装置
- 液体肥料
- 2021年11月14日 種蒔き
- 2021年11月20日 発芽(発芽から0日目)
- 2021年12月5日 間引き(発芽から15日目)
- 2021年12月19日 成長中(発芽から29日目)
- 2022年1月9日 順調に成長(発芽から50日目)
- 2022年1月30日 不調の1株&収穫(発芽から71日目)
- 2022年2月19日 2回目の収穫(発芽から91日目)
- 2022年3月12日 元気がない(発芽から112日目)
- 2022年3月20日 根腐れのため撤収(発芽から120日目)
- まとめ
ホウレンソウの種
今回育てるホウレンソウは「強健ほうれん草(品種名:ハッピーヒル)」です。ホウレンソウの種は品種によって鋭いトゲがありますが、こちらの品種はないもののようです。
栽培装置
栽培装置はこの記事《「黒色ビニール袋」を使って遮光仕様の水耕栽培装置を作製。液温上昇と藻の増殖を防ぎます 》を参考にして組み立てました。
追加した機能としては、お茶パックの底に穴を開けて化学繊維でできた布を通したことです。この布を通してカップ内の培地に液肥を供給します。
液体肥料
液体肥料には、微粉ハイポネックスを水道水で1000倍に希釈したものを使用します。栽培期間中は1週間に1度を目安に、液肥槽に入っている液体肥料の全交換を行います。
2021年11月14日 種蒔き
種は1カップあたり5個を置き、厚さ3mmとなるように覆土を行いました。種蒔き後の栽培装置は、南向きの暖かい場所に置いて発芽するのを待ちます。
2021年11月20日 発芽(発芽から0日目)
種蒔きから7日で発芽が始まってきました。本日を「発芽から0日目」として記録を付けていきます。
2021年12月5日 間引き(発芽から15日目)
全てのカップで芽が出ていますが、その程度に差が出ています。
例えばこのカップでは発芽率が良く、また本葉も大きくなりつつあります。
一方でこちらはまだ2個しか芽が出ていません。同じ環境で育てているはずなので、単に確率の問題でしょうか?
このまま待っていると更に成長差が出そうなので、密集しているカップについては間引きを行います。ハサミを使って1番成長している株以外を切り取ります。
手前の2つのカップを間引いて1株にしました。奥の1カップはもう少し大きく育ったら間引きをしようと思います。
2021年12月19日 成長中(発芽から29日目)
間引きが終わっていなかった奥のカップも、先日間引きをして1株にしました。今のところ、問題なく成長中です。
現在の本葉の数は4枚となり、
そして根は長く伸びて、給水布の長さを軽く超えています。このまま順調に育ってほしいのですが、はたして…
2022年1月9日 順調に成長(発芽から50日目)
非常に低い気温の中で、ホウレンソウはゆっくりと大きくなっています。収穫にはまだまだ時間がかかりそうです。
2022年1月30日 不調の1株&収穫(発芽から71日目)
ここ2週間でホウレンソウの成長スピードがかなり上がり、左側と中央の株は収穫できる大きさとなりました。しかし何故か右側の株が大きくなってくれません。サイズもプラカップから少し出るくらいで、明らかな成長不良を起こしています。
よく見ると葉の色が緑色ではなく、黄色っぽくなっています。栄養を上手く取り込めていなさそうなため、カップを引き上げて根を確認します。
すると、長く伸びている根が茶色になっていました。指で摘んで軽く引っ張ると、簡単に切れてしまいます。おそらく根腐れが起こっているのでしょう。この部分を放置していると、腐敗して液肥全体を汚染する可能性があります。そのためカップから出ている根を手で引きちぎりながら、流水で洗います。
作業後は大半の根がなくなってしまいました。あとは栽培装置にセットして株が回復するのを待ちます。
気持ちを切り替え、次は好調の2株を収穫しましょう。料理に使いたいので、大きめの葉を採っていきます。寒さに当たっているせいか、意外にも肉厚で濃い緑色です。
ハサミを使って茎を切っていきます。
今回は12枚を収穫しました。虫食いもない、きれいな葉です。このホウレンソウは味噌汁の具材として食べました。葉の厚みの割には火の通りが早かったです。味は至って普通であり、他の料理にも使えそうです。
葉を採ったホウレンソウは一回り小さくなりました。大きく成長をしたら、再び収穫したいと思います。
2022年2月19日 2回目の収穫(発芽から91日目)
1回目の収穫で残しておいた葉が大きく成長しましたので、本日2回目の収穫を行います。
再び大きい葉をのみを採り、今回は8枚が収穫できました。
そして問題の根腐れを起こした株ですが、まだ回復の兆しは見られません。大丈夫でしょうか?
2022年3月12日 元気がない(発芽から112日目)
困ったことにホウレンソウの元気がないです。1ヶ月前と比べて葉はあまり成長していませんし、色も薄い気がします。何とか持ちこたえてほしいです
2022年3月20日 根腐れのため撤収(発芽から120日目)
完全に不調となっています。成長は全くと言ってよいほどしていないです。
葉は緑色→黄色になりつつあります。特に先端部分の症状が重いです。雰囲気としては黄色になっているのではなく、緑色が抜けている感じです。
そして成長不良の株は外葉が枯れ落ちています。
不調の原因を探るために、根を確認します。以前は白い根がたくさん伸びていましたが、現在は全ての株で褐茶色~黒色となっています。異臭はしていませんが、根腐れを起こしているのは確実です。根の機能がなくなった結果、栄養を取り込めず成長が滞ったのでしょう。残念ですが、ホウレンソウの栽培はここで終わりにしたいと思います。
まとめ
今回はホウレンソウの水耕栽培を行いました。ホウレンソウの栽培は何度か行いましたが、いずれも上手くいかず、今回も根腐れにより撤収となってしまいました。これまでの栽培経験より、私の使っている栽培装置および液肥の組み合わせでは、ホウレンソウの水耕は難しいのでは?と考えています。次回の栽培では装置に改良を施して、次こそは立派な姿に成長させたいと思います。
この記事がホウレンソウ栽培のお役に立てれば幸いです。最後まで読んで頂き、ありがとうございました。