2020年7月に春菊の水耕栽培を試みました《【栽培失敗】「春菊」の水耕栽培を始めました。種蒔きシーズン前の隙間期間で育ててみます》。途中までは順調に育っていたのですが、ある時を境に急激に元気がなくなってしまい、最終的には1回きりの収穫で終了となってしまいました。この原因としては夏の暑さが考えられます。そこで今回のリベンジ栽培では11月に種蒔きをして、翌年に収穫するスケジュールを立てました。
栽培する品種は前回と同じ「中葉しゅんぎく」とし、収穫は大きくなった葉から順次採っていく予定です。春菊は寒さに強いらしいので、冬の間でも立派に育ってくれるはずです。それでは早速、種蒔きの準備をしましょう。
- 春菊の種
- 栽培装置
- 液体肥料
- 2021年11月14日 種蒔き
- 2021年11月18日 発芽(発芽から0日目)
- 2021年11月20日 1回目の間引き(発芽から2日目)
- 2021年12月5日 2回目の間引き(発芽から17日目)
- 2021年12月19日 ゆっくりと成長中(発芽から31日目)
- 2022年1月9日 あまり成長せず(発芽から52日目)
- 2022年2月5日 徐々に成長(発芽から79日目)
- 2022年3月5日 もうすぐで収穫(発芽から107日目)
- 2022年3月20日 抽苔のため全収穫(発芽から122日目)
- まとめ
春菊の種
春菊の種は長さ2mmくらいの立方系をしています。種袋によると、発芽率はやや低めの50%以上です。
栽培装置
栽培装置はこの記事《「黒色ビニール袋」を使って遮光仕様の水耕栽培装置を作製。液温上昇と藻の増殖を防ぎます 》を参考にして組み立てました。
追加した機能としては、お茶パックの底に穴を開けて化学繊維でできた布を通したことです。この布を通してカップ内の培地に液肥を供給します。
液体肥料
液体肥料には、微粉ハイポネックスを水道水で1000倍に希釈したものを使用します。栽培期間中は1週間に1度を目安に、液肥槽に入っている液体肥料の全交換を行います。
2021年11月14日 種蒔き
春菊の種は発芽率があまり良くないです。そのため1カップあたり少し多めの10個ほどを蒔き、覆土の厚さは3mmとしました。種蒔き後の栽培装置は、南向きの暖かい場所に置いて発芽するのを待ちます。
2021年11月18日 発芽(発芽から0日目)
種蒔きから4日で双葉が開きました。予定よりも発芽率が良いです。本日を「発芽から0日目」として記録をしていきます。
2021年11月20日 1回目の間引き(発芽から2日目)
発芽もほぼ終わり、体感としては8割ほどの種から芽が出たと思います。密集していますので、間引きをしてスペースを開けましょう。
ハサミを使って葉が触れ合わない程度に切り取っていきます。
これで1回目の間引きの終わりです。本葉が出てくるのを待ちます。
2021年12月5日 2回目の間引き(発芽から17日目)
前回から2週間が経過しました。ギザキザとした本葉が大きく成長して、隣の株と触れ合っている状態です。このタイミングで2回目の間引きを行います。
1番成長している株を残しました。今も寒いですが、これからは更に寒くなるので成長が遅くなりそうです。次回の報告ではどこまで大きくなっているでしょうか?
2021年12月19日 ゆっくりと成長中(発芽から31日目)
日中の気温は10℃強、朝は0℃近くになる日が続いています。しかし春菊はゆっくりとですが、確実に成長中です。
今は2セット目の本葉が出てきている最中です。収穫にはまだまだ時間がかかりそうですね。
2022年1月9日 あまり成長せず(発芽から52日目)
前回の報告から20日が経過しました。寒さのせいか成長は遅く、未だにプラカップの中にいます。早く暖かくなってほしいです。
2022年2月5日 徐々に成長(発芽から79日目)
日が伸びてきたためか、春菊の成長が早くなった気がします。
株元からは脇芽が出てきており、そのせいでプラカップの中が窮屈な状態です。順調に進めば、あと1ヶ月くらいで収穫できるかもしれないです。
2022年3月5日 もうすぐで収穫(発芽から107日目)
とうとう発芽してから100日目を超えました。やっと大きくなり、もうすぐで最初の収穫ができそうです。
2022年3月20日 抽苔のため全収穫(発芽から122日目)
一気に成長し、葉がかなり茂ってきました。しかし茎が長くなっており、スーパーで売られている春菊とは姿が異なります。
その原因は抽苔です。先端部には直径5mmほどの蕾がはっきりと見えています。このまま放置していると綺麗な花が咲き、そして葉が固くなってしまうでしょう。本当はかき取り収穫をしながら長期間楽しみたかったのですが、本日全てを収穫をしてしまいます。
丈の高い部分の茎は太くなっており、触った感じだと食べるには適していなさそうです。
そのため太い茎は避けて、できるだけ柔らかそうな先端部分のみをハサミで切り取っていきます。
まずは1本目の収穫です。隠れていますが、やはりこの茎にも蕾が見られます。
食べられそうな部分のみの収穫で手のひら一杯分、ソフトボールほどの量が採れました。
収穫した春菊は湯がいて、焼いた豚肉と一緒に食べました。春を思わせる爽やかな風味が、肉の油を打ち消してとても美味しかったです。
まとめ
今回は11月中旬に春菊の種を蒔いて、大きくなったら順次かき取り収穫をする予定でした。しかし冬はほぼ成長せず、成長が始まる春になると蕾が付いてしまい、1回だけの収穫で終わりとなりました。今思えば、寒い間はビニールハウスなどで保温をすれば成長を促進できたかもしれないです。この経験を糧にして、次回はもう少し上手く栽培をしたいと思います。
この記事が春菊栽培のお役に立てれば幸いです。最後まで読んで頂き、ありがとうございました。