トレイ栽培で「ホウレンソウ」の収穫に挑戦。失敗続きなので、今度こそ成功させたいです

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 ホウレンソウは初心者向きの野菜だと思いますが、どうも私との相性が悪いです。最初の栽培ではネズミに大半をかじられ、2回目は成長不良、3回目は暑さで発芽が揃わず断念、と言った栽培歴です。ここまで失敗すると、意地でも自家製ホウレンソウを食べたくなります。

 今回の4回目では「サラダほうれんそう」をトレイ水耕栽培します。普通のホウレンソウは加熱して食べますが、この品種はアクが少なく、サラダにしても良いそうです。今思えばホウレンソウを生で食べたことがないので、どんな味なのか楽しみです。

 9月になりましたが、まだ30℃を超える日が多いです。しかししばらく経てば気温も下がると思うので、1番の山場は発芽となりそうです。それでは栽培を始めましょう。

 

 

 

 

ホウレンソウの品種

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 育てるホウレンソウは生食ができる『サラダほうれんそう(品種:早緑)』になります。もちろんお浸しや炒め物にもできますので、使い勝手が良い野菜に育つはず…です。
 

アオムシ・イモムシ対策薬

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 葉物野菜の天敵は葉を食害するアオムシ・イモムシです。そのためこれらの退治薬である「STゼンターリ顆粒水和剤」を定期的に散布していきます。希釈倍率は1000倍とし、葉に定着しやすいように展着剤(商品名:ダイン)を加えます。

 

液体肥料

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 液体肥料には、微粉ハイポネックスを水道水で1000倍に希釈したものを使用します。

 

栽培場所

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 9月になったとは言え、まだ日光が強い日があります。このような時は遮光率22%の寒冷紗を設置し、その内側に栽培装置を置きます。涼しくなってきたら寒冷紗は外す予定です。また栽培は南側のベランダに置いた4段の棚で行い、栽培装置を1日ごとに1段動かして日当たりを均一化させます。

 

2020年9月10日 種の低温処理

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 ホウレンソウの発芽最適地温は20℃ほどです。しかし昼の気温はまだ30℃もあり、このままでは発芽しないでしょう。そこで冷蔵庫の中に入れて、発根を促すことにします。
 水道水で湿潤させたキッチンペーパーに種をばら撒き、冷蔵庫の野菜室に入れて低温に当てます。数日中に根が出てくると思いますので、それを培地に植えます。

 

2020年9月13~14日 種蒔き

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 種の発根が始まりました。13日の時点では全体の2割くらいから根が出ています。今回は発根した種を選んで培地に植えていきます。

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 栽培装置はこの記事 《カブのトレイ栽培に挑戦中。水耕栽培を応用して土の代わりにバーミキュライトを使ってみます》を参考にして組み立てます。今回の栽培では72穴のプラグトレイを6×4に切って使います。

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 液肥で湿潤させた培地に深さ0.5cmの穴を空けました。ここに種を1個ずつ入れ、覆土をします。本当は2〜3個を蒔きたかったのですが、低温処理をした種が思ったよりも少なかったので断念しました。栽培装置に液肥はまだ入れずに、屋外に置いて芽が出てくるのを待ちます。

 

2020年9月17日 発芽(発芽から0日目)

 半分ほどのセルから芽が出てきたので、本日を「発芽から0日目」として記録をします。肝心の発芽写真を撮るのを忘れていました…

 

2020年9月19日 本葉が出る(発芽から2日目)

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 種蒔きから5日が経過し、発芽は一通り終わったようです。発根した種を23セルに蒔きましたが、その中で4セルは芽が出てきませんでした。今後は19株を育てていきます。

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 中心部からは小さいながらも本葉が見えています。成長は意外と早いようですね。

 

2020年9月20日 栽培場所を移動(発芽から3日目)

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 以前、我が家の天井裏ではネズミが走り回っていました。少したつとベランダにも出没し、事もあろうに野菜を食い荒らし始めたのです。そのためトラップや毒餌を仕掛け、なんとか駆除することに成功しました。
 あれから約1年が経過した、本日の午前2時。ふと目覚めると壁の中からネズミの疾走音が聞こえてきたのです。おそらく新しい個体が、どこかから侵入してきたのでしょう。
 今のところ、育てている野菜に被害はないです。しかしベランダへのルートをいつ見つけてられてもおかしくありません。そこで毒餌「デスモアプロ」とトラップを設置しつつ、念のため栽培装置を1階の駐車場付近に移動させました。

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 この場所は午前中に日が当たり、午後になると明るい日陰になります。ホウレンソウは半日陰でも育つので、きっと大丈夫でしょう。ベランダではネズミとの戦いが始まりそうです。

 

2020年9月27日 本葉が大きくなる(発芽から10日目)

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 最初に出てきた本葉は成長し、幅が出てきました。

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 中心部からは次の葉が出てきています。今のところ、順調な成長です。

 

2020年10月11日 ゆっくりと成長(発芽から28日目)

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 ホウレンソウはゆっくりと成長中です。現在が発芽から28日目なので、収穫まではもう少し時間が掛かりそうです。

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 地上部の大きさの割には根の量が多いです。今後のペースアップに期待しましょう。

 

2020年10月24日 トウ立ちのため収穫(発芽から41日目)

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 ホウレンソウは徐々に大きくなり、もう少しで収穫できそうなくらいとなっています。

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 しかしここで問題が発生しました。まだ育ってもらいたいにも関わらず、中心部の茎が伸びてきてしまったのです。

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 先端部には立派な蕾が付いています。明らかな「トウ立ち」ですね。

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 中には写真のようにトウ立ちしていない株もありますが少数派です。
 ホウレンソウの育て方を調べると、花芽は長日条件によりできるとのことです。今の時期は日の出が6時、日の入りが17時頃です。少し前は明るい時間が12時間以上あったので、もしかしたらそれが影響した可能性があります。

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 トウ立ちをすると葉が固くなるので、全ての株を収穫してしまいましょう。株元の茎をハサミで切っていきます。

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 これで収穫の完了です。23株分あるので多そうに見えますね。

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 ただし、1株だけにするとこの量です。葉は7枚なので、結果的には小株採りとなりました。

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 それでは採り立てを食べてみましょう。葉、茎共にエグ味や青臭さは全くないです。葉質は柔らかく、口の中に繊維が残ることもありませんでした。良くも悪くも特徴のない味なので、確かにサラダに入れると良さそうです。

 

まとめ

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 失敗続きのホウレンソウだったので今度こそは…と意気込みましたが、トウ立ちによる強制収穫となってしまいました。原因は日の長さかもしれないので、次は11月に種を蒔いてみようと思います。

 この記事がホウレンソウ栽培のお役に立てれば幸いです。最後まで読んで頂き、ありがとうございました。