今年もナスの水耕栽培に挑戦します。苗に付いている土を落として栽培装置に植え付けましょう


 昨年は小ナスの水耕栽培に挑戦しました(参考記事:「ひとくち茄子」の水耕栽培に挑戦します。3月中旬の種蒔きのため、自作のLED育苗器で苗作りを行いましょう)。株の成長自体は上手くしたのですが、収穫できた実は肌が荒れたものが多くて少し残念でした。そこで今年はリベンジとして、再びナスの水耕栽培を試みます。

 前回のナス栽培は種から始めました。種から育てるのは楽しい一方で、発芽管理が難しい面があります。そのため今回は手軽に始められるように、ホームセンターで苗を手に入れます。丸ナスや水ナスなど、様々な品種が置いてある中で選んだのは「いっこで満腹ナス」です。長さ30cm程になる長ナスの一種であり、品種名に惹かれて購入しました。

 購入した苗は土耕栽培されていますので、土を落としてから水耕栽培装置に植えます。その際に根が切れてしまいますが、養生をしっかりとすれば枯れることはないはずです。それでは栽培を始めましょう。

 

 

 

 

栽培装置


 栽培装置はこの記事《「バケツ&収穫コンテナ」を使った大型野菜用の水耕栽培装置の作り方。本体と支柱を分けることで強度を確保しています》を参考にしつつ、さらに改良を加えました。


 改良1点目はザルに穴を開けて、塩ビパイプを通したことです。これにより液肥槽に直接液肥を入れらるようになりました。また液肥を全交換する際には、塩ビパイプに灯油ポンプを挿して抜き取ります。



 2点目は液肥槽の構成をバケツ→黒ビニール袋→バケツの順に変更したことです。黒ビニール袋は遮光により藻の発生を防ぐものですが、灯油ポンプを使って液肥を抜こうとすると一緒に吸わてしまい、作業がやりにくくなります。そこでバケツを2重にし、間に黒ビニール袋を挟むことで、遮光と抜き取り作業の効率化を両立しました。

 

液体肥料

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 液体肥料には、微粉ハイポネックスを水道水で1000倍に希釈したものを使用します。

 

2023年5月4日 仮植え



 こちらが購入した苗です。売り場では徒長気味の株もありましたが、できるだけ茎間が詰まっているものを選びました。


 根は十分に回っており、とても元気そうです。この苗は土で育てられていますので、土を洗い流します。


 バケツに水を張り、その中で根をほぐしていきます。細かい根が切れてしまいますが、あまり気にせず作業を行います。



 苗の土落としが終わりました。比較的きれいに取り除けたと思います。


 本当は栽培装置に直接植えたいのですが、用事があるため、一旦ポリポットに仮植えをしておきます。3号ポリポットに苗を入れて、周りをバーミキュライトで埋めます。



 ストローを支柱として使い、仮植えの完了です。このポットは直射日光の当たらない場所に置いて、植え付けできる日になるのを待ちます。

 

2023年5月7日 栽培装置へ定植(定植から0日目)



 作業ができる日になりました。この数日で少しだけ大きくなったようです。本日はあいにくの雨なので、さっと定植を終わらせましょう。



 これで定植の完了です。栽培装置は半日陰の場所に置いて、徐々に環境に慣らしていきます。

 

2023年5月13日 成長中(定植から6日目)



 今のところ、葉の萎れなどは見られずに成長しています。もう少したったら日向に移動させたいと思います。


 新芽は紫色ですが、光が当たることによって緑色に変わります。どんどん大きくなってもらいましょう。

 

2023年5月20日 食害(定植から13日目)



 順調に育っていましたが、3日くらい前から何らかの生物によって葉が穴だらけにされてしまいました。



 このように葉を食べているのです。犯人の姿は見えないので、羽のあるまたは夜間に活動する生き物かもしれません。もし見付けたら捕殺します。


 早いもので、もう1番花の蕾が付いています。


 また主枝からは脇芽が伸びつつあります。これらの芽は、1番花真下のものを残して全ての取り除いてしまいます。