「黒色ビニール袋」を使って遮光仕様の水耕栽培装置を作製。液温上昇と藻の増殖を防ぎます

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 水耕栽培も3年目に入り、春・夏・秋・冬を2回ずつ繰り返したことになります。この中で栽培に一番厳しい季節は「夏」です。晴天だと気温が35℃、場合によっては40℃近くまで上がることがあるからです。

 この環境下に栽培装置を置いていると、液肥がかなり高温になります。以前、7月下旬に液肥温度を測定した時には、40℃にまで達していました(参考記事:真夏に液肥の温度変化を調べました。我が家の場合、15時の40.1℃が最も高かったです)。また藻もこの液温と十分な光エネルギーを利用して、他の季節とは比較にならないほどのスピードで増えていきます。

 現在使っている栽培装置の側面には、申し訳ない程度の日よけしか取り付けていません。太陽の光が直接当たる上面(蓋)には何も対策をしておらず、日が高くなると光は液肥に当たりたい放題となっています。

 そこで液肥の温度上昇と藻対策として、「黒色のビニール袋」と「アルミ蒸着保温シート」を使って、液肥に当たる日光をできるだけ遮ることにしました。今回の記事では遮光仕様の栽培装置の作り方について紹介します。 

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5Lの容器で「ジャンボニンニク」を半水耕栽培。小さめの容器で大きく育つでしょうか?

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 昨年の秋から今年の春にかけて、半水耕でニンニクを育てました(参考記事:ニンニクを半水耕栽培で育ててみます。土耕栽培よりも大きいものを収穫したいです)。収穫したニンニクの中にはスーパーで売っている様な大きさのもあり、栽培は大成功でした。

 そして時はたち、今年の秋になります。秋には何を植えようかな?と思ってホームセンターに行きました。2年続けてニンニクは面白みがないから、ジャガイモにしようかと考えながら歩いていると、棚に面白そうなニンニクを発見してしまったのです。その名も『ジャンボニンニク』です。袋の写真には握りこぶしサイズの巨大なニンニクが写っています。あまりにも異型すぎるニンニクだったので、好奇心に勝てず買ってしまいました。

 今回のニンニクもバーミキュライトを使った半水耕栽培をする予定です。しかし前回と異なるのは、プランターではなく5L容器を使ってみることです。その理由はプランターで育てると重く、移動するのに苦労したからです。5L容器ならば簡単に持ち運べますので、日当たりの良いところに移動したり、雨風を避けるために軒下に入れるなどが楽になるでしょう。ただ容量が少ないので、ちゃんとジャンボサイズになるのかが不安です。何はさておき、植え付けをしてみましょう。

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プラカップの中で「ロメインレタス(コスレタス)」を水耕栽培。今度こそ結球したものを収穫をします

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 私が水耕栽培をする際にはプラスチック製のカップに培地を入れて、その中で野菜を育てます。しかしキャベツや玉レタスのような結球部分が大きくなる野菜は、この方法だと育てるのが難しいです。それは横方向にも育つため、プラカップを内側から破壊してしまう可能性があるからです。

 本日、ホームセンターに行くと少し面白い形のレタスを見つけました。それが「ロメインレタス」です。別名『コスレタス』や『立ちチシャ』とも呼ばれ、白菜のように縦方向に結球する品種らしいのです。玉レタスよりも小さそうですし、これならプラカップで育てられるかもしれません。値段もそれほど高くなかったので、早速買ってみました。

 実は以前に育てた結球・半結球レタスは、残念なことにいずれも玉になりませんでした。私との相性が悪いのかも…と感じるほどです。今回の栽培ではぜひとも結球したレタスを収穫したいと思います。それではロメインレタスの水耕栽培のスタートです。

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家庭菜園で使っている園芸用ハサミを4つ紹介。大・中・小・極小を各1本持つのがおすすめです

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 趣味として家庭菜園、私の場合は水耕栽培をしていると、ハサミの出番が多いことに気付きます。間引き作業や不要な葉を切り取る際に使いますし、一番楽しみな収穫の時にもハサミが必要です。

 野菜の栽培を始めた頃は、紙を切るような工作用バサミとキッチンバサミの2種類を使っていました。これらで大半のことはできるのですが、やはり小さい芽や太くなった茎を切るのには少し手間がかかってしまいます。そこで目的にあったハサミを徐々に買い足すことにしました。

 今では買うのも落ち着き、野菜を育てるのに必要なハサミが揃いました。種類としては、

・太い茎用
・やや太い茎用
・細い茎用
・間引き用

の計4本です。この記事では私が実際に使っている、これらのハサミについて紹介します。

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間引きしたズッキーニの挿し木に挑戦。1週間目で根が出て、2週間目で定植できるくらいになりました

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 野菜の種蒔きをする時は、1粒だけ蒔くことは少ないです。もしかしたら芽が出ない可能性もありますし、途中で生育不調になることも考えられます。この対策として数粒の種を一緒に蒔いて発芽させ、間引きをしながら一番元気の良い株を選抜します。

 先日、100円ショップでズッキーニの種を購入しました。種蒔きをしようと中を開けると、なんと3粒しか入っていなかったのです。仕方ないので、これらを1つの容器に全部蒔いたところ、運良く全てが発芽してくれました。2週間が経過すると本葉も大きくなり、次のステップである間引きに入ります。3株を1株にするのですが、どれも十分に育っており、選ばれなかった2株を捨てるのは惜しい気がします。

 以前、枝豆の『胚軸切断挿し木法』を調べた時に、キュウリやカボチャも茎から根が再生することを知りました。ズッキーニもカボチャの仲間なので、上手く養生すれば根が再生するのではないでしょうか?もしできるならば、間引きした株を有効活用できそうです。そこで今回の記事では、間引きしたズッキーニを挿し木にして根が再生するか実験をしてみます。

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水耕栽培で使うエアーポンプは「水心シリーズ」がおすすめ。170日の連続運転もOKです

 

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 水耕栽培には液肥を撹拌しながら育てる《アクティブ法》と、静置して育てる《パッシブ法》があります。私は主にパッシブ法で野菜を育てていますが、時々アクティブ法も使っています。

 アクティブ法で栽培をする際には、液肥の撹拌を「エアーポンプ」で行っています。エアーポンプは様々なメーカーから販売されており、調べると電池式の商品もあります。好きなところ置ける電池式は便利ですが、野菜の栽培は何十日にも渡るので、電源はコンセントから取る方が良いでしょう。また作動中の振動や音が少ない方が、夜でも気になりにくいです。

 今回の記事では、私が水耕栽培で使っているエアーポンプ『水心シリーズ』のSSPP-3SとSSPP-2Sについて紹介します。

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苗の間引きには「精密ハサミ」と「精密ピンセット」がおすすめ。細いので密集した場所でも使えます

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 水耕栽培中に必ず行う作業として「間引き」があります。間引きとは発芽した種の中から、状態の良い株を残すことです。この作業によって成長に必要な空間を作ったり、栄養が1株に集中するようにアシストします。

 プラカップ式の水耕栽培装置を使う場合、1つのカップに蒔く種は5個くらいです。種の鮮度が良く、発芽率が良い野菜ですと、9割以上の種が発芽することもあります。発芽後は1~2回の間引きを行い、最も元気な株を1つ選抜して育てていきます。

 私が間引きをする際に使う道具は、「精密ハサミ」と「精密ピンセット」です。キッチンバサミやトゲ抜き用のピンセットでも良いのですが、発芽直後の芽は小さいため、これらでは細かい作業がやりにくいのです。指で引っこ抜くことも可能ですが、密集していると目的の株以外も取ってしまう可能性があります。やはりこの作業は、先の細い道具が必要です。

 今回の記事では間引きに適したハサミとピンセットについて紹介します。

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