「花カゴ」でタマネギを半水耕栽培しています。年内収穫が目標ですが、上手く成長するでしょうか?

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 昨年、タマネギを種から育てようとしたところ、直撃した台風により苗を倒され失敗となってしまいました(参考記事:【栽培断念】「赤タマネギ」を半水耕で栽培中。収穫は半年後の来春を予定しています)。そこで今年はリベンジとして、タマネギの「セット栽培」にチャレンジすることにします。セット栽培とはタマネギを種球から育てる方法で、8〜9月に植えれば年内に採れるらしいのです。

 前回の栽培と同じように、今回もバーミキュライトと液肥を用いた半水耕で育てます。そこで問題となったのがバーミキュライトを入れる容器です。今は大きいプランターが出払っており、手元にはありません。タマネギの育て方を調べると、浅めのカゴで栽培に成功している方がいました。我が家の中で何か代用できそうなものがないか探したところ、庭にいくつかの「花カゴ」が転がっていました。

 花カゴの幅・奥行きは十分にあります。ただし高さは10cm弱しかありません。根の伸びるスペースが少ないように見えますが、とりあえず使ってみましょう。それではタマネギのリベンジ栽培のスタートです。

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安定した環境でアイスプラントの挿し木に挑戦。バーミキュライト挿し&育苗器栽培で発根日数を記録します

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 2020年2月、食用のアイスプラントを水に挿したところ見事に発根しました(参考記事:スーパーで買ってきたアイスプラントを挿し木にします。もし発根するならば手軽に株を増やせますね)。発根率は100%と非常に良かったのですが、根が出るまでの日数が12〜25日と、大きなばらつきがありました。

 この時の栽培条件を調べると、挿し穂を水に浸し、明るい窓辺に置いて発根を促していました。天候によって暖かい日もあれば寒い日もあるので、どうしても水温や気温の変化が大きくなってしまいます。おそらく発根に時間がかかったのは、気温が安定していなかったためだと考えられます。またこの時に用意できた挿し穂は3本と少なかったので、高い発根率は偶然の賜物だったのかもしれません。

 そこで今回の記事では、より安定した環境でアイスプラントの挿し木に挑戦してみます。具体的には挿し穂をバーミキュライトに挿し、光源付きの自作育苗器の中で栽培します。この環境下で発根するまでの日数や発芽率を記録し、今後のアイスプラント栽培の参考にしたいと思います。それでは早速、挿し穂の用意をしましょう。

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ロメインレタスの芯を再生栽培しています。上手く育つかは未定ですが、まずは実験してみましょう

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 以前、野菜の育て方を調べていた時に「再生栽培」と呼ばれる言葉を知りました。再生栽培とは調理した後の本来捨てる部分を水に漬けるなどをして成長させ、再度収穫するものです。実際に行った方の報告を読むと、キャベツでは結球するほどにまで再生するようです。

 話は変わり、水耕栽培をしていたロメインレタスが無事に収穫できました。調理するために葉を1枚1枚取って水洗いをすると、最終的には芯が残りました。そこでふと思ったのは「この芯は再生栽培できるのだろうか?」ということです。過去に同じようなことをしている人を探しましたが、あまり例がないようです。それならば試しにやってみる価値はありそうです。現時点では上手く育つか分かりませんが、ロメインレタスの再生栽培実験をしてみましよう。

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不織布の代わりに「洗って使えるペーパータオル」を使ってベビーリーフを栽培中。破れずに収穫まで耐えられるでしょうか?

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 私がベビーリーフを育てる時には、水切りカゴを利用した栽培装置を使っています。培地であるバーミキュライトをカゴの中へ入れて栽培するのですが、そのままでは隙間から全て流れ出てしまいます。そのため土留めとして不織布を適当な大きさに切って、カゴとバーミキュライトの間に入れて運用しています。

 土留めの不織布は近所の100円ショップで買っています。しかしある時を境に、店頭から一斉に消えてしまったのです。もちろんホームセンターで売っている不織布を買えば良いのですが、単位面積あたりの値段が何倍もするのです。そのため在庫が復活するまでの間、節約や再利用をしてしのぎました。

 幸いなことに現在は流通が戻り、以前と同じように買えています。ただ、いつ同じことが起きるか分かりませんので、今使っている不織布に代わる資材を見つけることにしました。いくつかの候補の中から選んだのは「洗って使えるペーパータオル」です。このキッチンペーパーには化学繊維が織り込まれており、破けにくいのが特徴です。

 今回の記事では土留めとして化繊入りキッチンペーパーを使って、ベビーリーフの栽培をしようと思います。今の季節ですと栽培期間は約40~50日のため、その間に劣化やその他の問題が起きないか確認します。それでは栽培装置の準備を始めましょう。

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バーミキュライト+連続点灯でアブラナ科を栽培中。培地による成長差を確認しましょう

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 先日、お茶パックが培地として使用できるかの栽培実験を行いました(参考記事:「お茶パック」の培地を使ってサラダミックスを室内栽培。まずは小さい容器でテストをしましょう)。しかし蒔いた種は成長不良を起こしてしまい、お茶パックは培地として利用できないことが分かりました。この時に気になったのは、なぜ成長不良を起こしたのか?ということです。可能性として考えられるのは、

  • 光を24時間連続照射したため
  • 培地に使ったお茶パックによる影響
  • 増殖した藻によるもの

です。

 藻の増殖をコントロールするのは難しいので、今回の栽培では野菜の品種や光の照射条件はそのままに、培地をお茶パック→バーミキュライトへ変更して行うことにします。もししっかりと育つようであれば、お茶パックに問題があったと言えそうです。それでは検証栽培を始めましょう。

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「お茶パック」の培地を使ってサラダミックスを室内栽培。まずは小さい容器でテストをしましょう

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 今年の冬は室内でのベビーリーフ栽培に挑戦しています(参考記事:24時間ずっと光を当てながらミックスレタスを栽培しています。予想通り短期間で収穫できるでしょうか?)。ベビーリーフの種は培地であるバーミキュライトに蒔き、葉がほど良い大きさになったら収穫する予定です。

 バーミキュライトは手に入りやすく、また低価格なので、培地として非常に優秀です。しかし一方で、移し替える時に粉塵が舞いやすかったり、再利用ができない故、収穫後にゴミがたくさん出てしまうのが問題です。室内栽培であれば屋外よりも環境が穏やかなので、もっと扱いやすい培地がありそうです。そこで色々考えを巡らせた結果、「お茶パック」を使うことを思い付きました。

 お茶パックとはその名の通り、中に茶葉を入れるための袋です。不織布でできているので細かな穴があり、この上に種を蒔いたとしても根が上手く張ってくれるでしょう。

 今回の記事では色々な品種を混ぜた種を用意し、小さな容器でこれらを試験栽培してみることにしました。もし本当にお茶パックの上でベビーリーフを育てることができるならば、バーミキュライトを凌ぐ培地になりそうです。早速種蒔きを始めましょう。

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発泡スチロール箱を利用した水耕栽培装置の注意点。虫に穴を開けられるかもしれないです

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 水耕栽培では液体肥料(液肥)を使って野菜を育てます。液肥には成長に必要な栄養が全て含まれており、これらを根から吸収することで野菜は枝葉を伸ばしていきます。

 水耕栽培では液肥を貯めておく容器が必要になります。1番安くて手に入りやすいのは、おそらく発泡スチロール箱です。大きいものでは数十Lの液肥が入るうえ、スーパーでは無料でもらえることもあります。空気を多く含むため保温性に優れており、また柔らかいので加工をするにも便利です。

 この便利な発泡スチロール箱を使って、昨年の夏にナスを水耕栽培しました。しかし加工のしやすさがアダとなったのか、虫に穴を開けられて水漏れが起きてしまったのです。この記事では、発泡スチロール箱に穴が開いた事例を写真付きで紹介します。

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