「紫チンゲンサイ」を遮光仕様の水耕栽培装置で育てています。液温と藻の状態を確かめましょう

f:id:haruirosoleil:20200529100429j:plain
 先日、液肥の温度上昇と藻の増殖防止のために、遮光仕様の水耕栽培装置を作製しました《参考記事:「黒色ビニール袋」を使って水耕栽培装置を遮光仕様に改造。液温上昇と藻の増殖を防ぎます》。そこで本当に意図した効果があるのか、この装置を使って実際に野菜を栽培してみようと思います。

 引き出しにある種袋を見ると、昨年育てた「紫チンゲンサイ」の種がありました。この野菜は上手く育たず、中途半端なサイズで収穫となったものです。今回の試験栽培ではリベンジも兼ねて、この紫チンゲンサイを栽培します。

 栽培期間を1.5ヶ月と仮定すると、8月上旬に収穫です。ちょうど真夏になっている頃なので、晴れた暑い日を狙って液肥温度を測定します。また藻の増殖については、定期的に液肥槽を見て確認すれば良いでしょう。それでは試験栽培のスタートです。

続きを読む

「山東菜」を水耕栽培しています。成長が早いらしいので40日ほどで収穫したいです

f:id:haruirosoleil:20200509182741j:plain
 今年の水耕栽培の目標は、種蒔き時期を上手く調整して多くの野菜を育てることです。今の時期ですと葉物野菜の種蒔き時期なので、その中から面白そうな品種を探すことにしました。そして見つけたのが「山東菜(別名:みやこべか菜)」です。 

 山東菜とは聞き慣れない野菜ですが、非結球の白菜で、サラダや漬物、おひたしにして食べます。収穫は本葉が5枚くらいになったらでき、成長が早いのが特徴です。関東では「べか菜」とも呼ばれており、種袋に書いてある名前『みやこべか菜』もここから来ているようです。

 成長が早いとのことですから、発芽してから40日くらいで収穫できるのでしょうか?今の季節は葉物野菜の栽培に適していますが、害虫の被害も多いです。特にアオムシが最大の敵なので、できるだけ食害されないように育てていこうと思います。それでは栽培を始めましょう。

続きを読む

個性的な野菜「コールラビ」の水耕栽培に挑戦。どんな味なのかワクワクしながら育てています

f:id:haruirosoleil:20200509201331j:plain
 「コールラビ」と呼ばれる野菜をご存知でしょうか?私は昨年の暮れに初めて知りました。この野菜は病気になったカブっぽい雰囲気をしており、一度見たら忘れられないくらい変な形をしています。調べるとキャベツやブロッコリー、ケールと同じ仲間で、奇形などではなく『茎』が太くなるように改良された品種です。

 私が行っている水耕栽培では、野菜をプラスチック製カップの中で育てます。そのため、このカップよりも太くなる野菜は育てるのが難しいです。コールラビも茎が太くなる野菜ですが、直径5cmくらいの比較的小さい時に収穫するそうです。この大きさならば私の栽培装置でも十分に栽培できるでしょう。

 そしてやってきた2020年の春。コールラビの栽培シーズンです。ホームセンターで種を見つけ、手に取ろうとした瞬間固まりました。なんと1袋450円もするではありませんか!種が100個くらい入っていることを考えても、かなり高価な部類です。買うかどうか10分ほど悩み、清水寺の舞台から飛び降りる…ほどではないですが、それに近い気持ちでレジに持っていきました。

  今回の記事では、栽培歴の中で一番高価な種であろうコールラビの水耕栽培にチャレンジします。近くのスーパーでは見たこともないし、ましてや食べたこともない野菜です。果たしてどんな味・食感なのか非常に楽しみです。それでは栽培装置を準備して、種を蒔きましょう。 

続きを読む

芽が出たニンニクを春に植え付けて育てます。収穫できる大きさに成長するでしょうか?

f:id:haruirosoleil:20200223144838j:plain
 一昨年の秋~昨年の春にかけて、プランターでニンニクを育てました(参考記事:ニンニクを半水耕栽培で育ててみます。土耕栽培よりも大きいものを収穫したいです)。収穫したニンニクは車庫の梁に吊るして保存し、料理の香り付けなどに使っていました。しかし我が家ではニンニクを使う料理があまり出てきません。そのため小さいサイズは使われずに、9ヶ月ほど吊るしっぱなしとなっていました。

 時はたち本日。餃子を作ろうと思いニンニクを取りに行ったところ、緑色の芽が出てしまっていたのです。ニンニクは夏や冬のような気候が厳しい時には休眠していて、春や秋になると活動を再開します。最近は暖かい日が続いたので、冬の眠りから覚めて成長を始めたのでしょう。もちろん芽が出た状態でも使うことはできますが、餃子に入れるには多すぎる量です。かと言って捨てるにももったいないです。そこで思いついたのが「庭に植えて育てる」です。

 本来ニンニクは秋に植え付けて、翌年の梅雨前の収穫となります。それを今(春)から育てるとどうなるのでしょうか?収穫が梅雨明けにずれるのか、はたまた球根が大きくならないのか…興味は尽きません。ただ今回使う鱗片は小さなものが多いので、もし上手く収穫できたとしても小型のニンニクとなるでしょう。それでは芽が出てしまったニンニクを庭に植えていきます。 

続きを読む

発根させたスーパーのアイスプラントを水耕栽培。種から育てるよりも早く収穫できるでしょうか?

f:id:haruirosoleil:20200510202441j:plain
 アイスプラントは発芽してからの成長が遅く、苗になるまでに結構な時間がかかります。ですので特に思い入れがなければ、苗を買ってきて育てるのが1番簡単な方法です。しかし時期や店舗によっては売っていないことがあります。また1株あたり200円~300円するので、たくさん手に入れるほどお金がかかります。

 どうにかして安くアイスプラント育てたい…そこで思いついたのがアイスプラントを「挿し木」で増やすことです。挿し木について調べると、あまり例はないですができるようです。試しにスーパーで買ってきたアイスプラントを水に挿してみたところ、全てが発根してくれました。《スーパーで買ってきたアイスプラントを挿し木にします。もし発根するならば手軽に株を増やせますね》。

 次はこのアイスプラントを水耕栽培してみようと思います。種からとは異なり、挿し木ではスタート時点である程度育っています。そのため成長が早く、最初の収穫を比較的早くにできるはずです。挿し木からの栽培が成功すれば、低コストで大量のアイスプラントを収穫できるかもしれません。それでは発根したアイスプラントの水耕栽培を始めましょう。 

続きを読む

窓際で「ルッコラ」の水耕栽培に挑戦中。柔らかくてクセの少ない葉になる予定です

f:id:haruirosoleil:20200510060558j:plain
 野菜が育つには栄養素と水、そして光が必要です。野菜の種類によって必要な光の強さは異なり、トマトは直射日光の下で、逆にミョウガは日陰で育ちます。もちろんその中間である半日陰を好む植物もいて、バジルや大葉と言ったハーブ系がそれに該当します。

 半日陰とは日光が数時間当たるところや、日が直接は当たらないけれど明るい場所を言います。部屋の中を見渡すと東向きや南向きの窓際が、半日陰の条件と一致しそうです。そこで今回は食べられるハーブを窓辺で育てることに決めました。

 半日陰で育つハーブは多くあり、どれにしようか迷います。窓枠は奥行き10cmしかないので、できるだけコンパクトに育つものが良さそうです。そこで見つけたのが「ルッコラ(別名:ロケット)」です。ルッコラは光が当たり過ぎると、苦味が出たりや葉が固くなってしまいます。と言うことは、窓際の柔らかい光ならば美味しく育つのではないでしょうか?また育ち切る前の比較的小さい時に収穫すれば、より柔らかい葉を食べられるはずです。

 私が普段使っている栽培装置は、5Lの食品保存容器を加工したものです。さすがにこのサイズだと窓枠に置けませんので、ペットボトルを利用してスリムなものを作成します。それではルッコラの室内水耕栽培のスタートです。

続きを読む

水耕栽培で美しい小カブの収穫に挑戦!太くなってきたら土寄せをして肌を保護しましょう

f:id:haruirosoleil:20200509194607j:plain
 2年前の秋、水耕栽培で赤カブを育てました《参考記事:カブの一種「もののすけ」を水耕栽培。物珍しさに惹かれたので育ててみます》。2ヶ月ほどで美味しいものが収穫できたのですが、見た目に関して気になる部分がありました。それはカブの皮にできた細かいひび割れや、不均一な色の濃淡です。

 この現象はおそらく、根の肥大化が地上で起きたためだと思われます。乾燥や直射日光にさらされた結果、表面が傷んで見た目が悪くなってしまったのです。ちなみにスーパーで売っているカブがきれいなのは、株元に土寄せをしているからです。この作業によって光を遮断し、さらに適度に加湿されるので、表面の傷みを防ぐことができます。

 そこで思い付きました。水耕栽培でも土寄せと同じことをすれば、美しいカブが収穫できるのではないでしょうか?方法としては、まず培地をプラカップの半分ほど入れて種を蒔き、成長させます。株元が太くなってきたら「培地を追加」して、実の部分を保護しつつ収穫まで待ちます。

 栽培は口径6.5cmのプラカップの中で行うので、育てる品種は小カブが良いでしょう。頭の中では上手く収穫できたので、現実ではどうなるのか実験してみます。それでは栽培のスタートです。

続きを読む